最後は仕事について。
私は Oasis リアム・ギャラガーのブランド Pretty Green Limited に勤務し、グラフィックデザイン、翻訳、日本向け PR 企画などを担当しています。この仕事に就いた経緯についてお話ししたいと思います。
私は学生時代から Pretty Green のウェブサイトの翻訳にかかわっていました。きっかけは Vizcom 時代の友達がこのプロジェクトに関わっていて、会社側に私を紹介してくれたのです。持つべきものは友達ですね!
仕事を一緒にする中で、日本向けのサービスをもっと充実させたいという会社側の意向もあったので、こういうことができます! というのを書いたメールを送り、実際にその企画をすすめてみるというトライアル期間を経て、今にいたります。
初めてのことも多く、周りの人にお世話になりっぱなしですが、デザインも日本語力も両方いかせる職場で、やりがいを感じています。
現在日本向けのキャンペーンの予定もいろいろあり調整中なので、私が企画したことで、日本と英国をつなぎ、日本のお客様に喜んでいただければと思って毎日頑張っています。そして Pretty Green を通して、もっと英国を近くに感じ、好きになってもらえたらこれ以上のことはないなと思います。
最後に!
私は英国で何かを学ぶ場合、どれだけ学び、成長できるかは完全に ‘自分次第’ だと思います。(これは日本人に限ったことではないですが。)
大学は時間割も日本ほど組まれていない場合が多いし、クラス全体で行われる授業の数などは日本よりも少ないです。1人の時間が多いので、自分で考えて、アクションプランを立てて、もっというと、このユニットではここを重点的にのばそう、とか前回の反省点をこう活かそうとかそういう部分をきちんと自覚して、意識的に行動しないと何も得られないかもしれません。全体的に手取り足取り教えてくれる訳ではないので、何もせず待っていたらおちこぼれてもほっておかれますが、逆に聞けば熱心に教えてくれるし、外部とのネットワークを作ったり自分から行動をすればいくらでも伸びられる環境なのです。
これは仕事をしていても同じだなと感じます。大学の tutor も会社の同僚やボスも頑張っている人へのサポートは喜んでしてくれるし、コミュニュケーションをとっていくなかで新しい人やものに出会いどんどん世界が広がる感じはとても楽しいです。
そういう面で、英語が完璧かどうかということよりもまず、コミュニュケーションをとれるかどうかが大事だと思います。いろいろな人と話す、自分でネットワークをつくる、プレゼンテーションなどで魅力的に話す力をつけるなどは大学でも大事でしたし、就職した今もかなり重要だと感じます。
英語でいうと Don’t be shy ですね。ちょっと厚かましいくらいでぐいぐい押していかないと気づいてもらえないこともあるので、最初はたくさん落ち込んだりもしましたが私生活でも仕事でもどんどん押しています。そういう状況を楽しむこともとても大切なことだと思っています。
いろいろなことに参加する、体験することで話題や経験が増えるし自信もつくので、興味のあることにはどんどん挑戦してみてください。趣味を通してできた知り合った人とは友達になりやすいし、日本でしていたことを英国で続けるのもお勧めです。
苦しかったこともふくめて経験したすべてのこと、出会った人すべてが、今の私には必要だったように思います。留学させてくれた両親に感謝しています。