アメリカのハリケーン被害の保険金額が1000億円超。MS&ADグループが発表

MS&ADインシュアラングループホールディングスが、8~9月に米国を襲った一連のハリケーンなどの被害に伴う保険金支払額の見通しを発表しました。
その額は約700億~1100億円にも上る見通しで、被害の大きさを改めて感じます。
海外で発生した災害では2011年のタイでの洪水による約2500億円に次ぐ大きな規模となります。

MS&ADインシュアランスグループホールディングスは18年3月期の純利益を2450億円と見込んではいるのですが、このハリケーン被害の影響を精査すると収益に大きな影響を与えると感じます。
赤字にはならないにしても、大きな痛手となることは間違いないのではないでしょうか。

世界各地で増えている自然災害。保険会社にとって悩みの種に

日本だけではなく、世界規模で大きな自然災害がここ数年問題になっています。
今回の保険金支払額の推計は、米国で発生した「ハービー」「イルマ」「マリア」の3つのハリケーン、9月のメキシコ地震を対象としたもので、個人や企業が所有する建物の損壊などが中心となっており、火災保険や地震保険の支払いが想定されています。

被災者にとっては保険の有難みを強く感じるでしょうが、保険会社にとってはその収支が気になるところだと感じます。
従来の予想よりも大きな被害になることが多い最近の自然災害は、保険会社にとっても大きな脅威になっているのではないでしょうか。

同業他社の状況は?

MS&ADインシュアランスグループホールディングス同様に、東京海上ホールディングスやSOMPOホールディングスの損害額を調査していますが、被害額はやはり大きな物になることが予想されます。
2011年のタイ洪水の際には、この3グループの2012年3月期決算で保険引受損益が約2600億円の赤字に陥ったこともあり、今回も業績に大きな打撃を当たる可能性も否定できません。

今後も自然災害の多発が続けば、損保会社の経営自体をも揺るがしかねないと感じます。
保険料の見直しや引受基準などの見直しをする可能性もあるのではないでしょうか。

米ハリケーン被害で保険金最大1100億円 MS&AD

 MS&ADインシュアランスグループホールディングスは6日、8~9月に米国を襲った「ハービー」など一連のハリケーン被害に伴う保険金支払額が約700億~1100億円に上る見通しだと発表した。海外で発生した災害では2011年のタイ洪水による約2500億円に次ぐ規模。

 同社は18年3月期の純利益を2450億円と見込んでいる。現在業績への影響を精査中だが、収益の下押し要因となりそうだ。