【妹沢奈美のwe love UK music】22-20s 再結成、そして新作完成 インタビュー その1
5月17日に新作『シェイク/シヴァ/モウン』(よしもとR&C)を発表する、22-20s。まだ20代に入ったばかりでデビューした彼らは06年に解散、そしてこれが、まさかの再結成後のアルバムになります。
ブルーズの名匠スキップ・ジェイムスの曲タイトルから「トゥエンティトゥ・トウェンティズ」というバンド名をつけたほど、ブルーズに魅せられ音楽を志した、英国の21世紀の若者たち。そんな「特別」な場所に一度は絶望した彼らが、どうして再結成したのかを含め、二回にわたってインタビューをお送りします。答えてくれたのは、マーティン・トリンブル(Vo&G)です。●解散当時は、ブルースとはもう離れたかったんでしょうか。それとも、「ブルース」とくくられる状況から離れたかった? 何があなたを不自由にしていましたか?
「そうだね。多くのジャーナリストが『このバンドはこうだ。ホワイト・ストライプスを彷彿させる』と決め付けると、イギリスでの他のジャーナリストも口を揃えて同じことを言う。オレたちはそういうのがどうしても居心地悪かった。昔から聴いていた音楽だから自分たちの演奏にブルースの影響はあったけど、実は『ブルーズ』という括りから逃れたかったんだと思う」
●ライヴが多くて疲弊した、という報道もありました。
「あの頃はとにかくツアーのしすぎだったと思う。組み合わせの変なツアーもあった。もちろん、それは自分たちにも責任がある。そもそも、オレたちの観客層は40〜50代のギターファンだとは思っていない。でも結果的にはそういう観客の前で演奏をする羽目になった。若い観客の前でのステージじゃなかった。そもそもツアーが多すぎたんだよ。2年間の大半をツアーに費やし、スタジオやリハーサル室での時間が少なすぎた。そうなってくると、『何でこんなことをしているんだ?』ってなる。オレたちは何もアメリカで大々的に成功したかったわけじゃない。それはオレたちが望んでいたことじゃない。だからだんだんつまらなくなってくる。毎晩同じ曲を演奏するのが退屈になる。結局そこから全てが崩れていったんだ」
●いつ頃から、そうなっていたんですか?
「実際に解散する一年も前から、その予兆はあった。解散してもメンバー同士の仲たがいはなかったんだよ。だけどオレたちは全てに追い詰められていた。本当は楽しんでいなきゃ意味がないのに。バンドをやってツアーで回ることこそが喜びじゃなきゃいけないのにさ。それは今ならわかるよ。楽しんでやるというのは重要だ。楽しんでいないって事は、どこかの歯車が狂いだした証拠だからね」
(Photo:Sam Awad)


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