【妹沢奈美のwe love UK music】クーラ・シェイカー インタビュー(その2)
前回に引き続き、クリスピアン・ミルズ(Vo&G)のインタビューをお届けします。 新作『ピルグリム・プログレス』(ソニー)でクーラ・シェイカーは、初めて自分たちでプロデュースをしました。西部劇のような猛々しさを持った曲からソフトなフォーク、サイケデリックまで様々な音が作品から響いてきます。
−−プロデューサーの目線で、今回はメンバーそれぞれのどういう部分を特に評価されていますか?
「とにかくアロンザ・ベヴァン(B)は本当に頑張ったよ。アルバムの制作の過程において、とても大きな役割を果たしている。サントゥールっていうインドの楽器があるんだけど、100本くらいの弦が張ってあって、それをチューニングするのに2人がかりでも3時間を要した。とにかく、これが大変だったな(笑)」
−−ハリー(key)とポール(ds)に関してはどうでした?
「あの2人は、特に何もやってなかった(笑)。常に僕らを待っている状態だったんだ。僕らが迷ったりしていると『とにかく、やってみよう』とか『早くしてくれ』と、いつもイライラしているようだったよ。僕らが完全に行き詰っていても、助言するというよりも、早く演奏したくてたまらかったようだ。僕とアロンザは完璧主義なところがあって、2人にとっては、もどかしかったんじゃないかな。アロンザは、アグレッシブなヒッピーで、僕は超アグレッシブ・アグレッシブなヒッピーなんだ(笑)」
−−では、最終曲の"ウィンターズ・コール"。これはこれからたどり着く想像場所の光景として描かれているんでしょうか、それとも、これに似た体験をすでにしている?
「ああ、これは、アロンザが描いた曲だ。彼の父親が少し前に亡くなってね。"ウィンターズ・コール"は、アロンザの心境を表していて、父親に『さよなら』を伝えている曲なんだよ。メランコリーで美しい曲だよね。途中で出てくる女性の声は、天使の声。何かを手放そうとしている男の心をなだめるように話しかけている、そんなパートなんだ」


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