妹沢奈美の we love UK music

【妹沢奈美のwe love UK music】今年後半のリリース予定、ちょっとだけお伝えします その1

この秋にリリース予定の英国ミュージシャン勢の情報が、続々と入ってくる時期になりました。今回は2回にわたって、注目作品についてお知らせします。

The Hoosiers_Illusion Of Safety(low res).JPG まず一つ目は、10月6日に『ザ・イルージョン・オブ・セイフティ』の日本盤をリリースするザ・フージアーズ。08年にリリースした『ザ・トリック・トゥ・ライフ』が、全英1位になったばかりでなく、この「CDが売れない」と言われるご時勢になんと英国だけで60万枚を売り上げた、3人組です。

 彼らは、とことん「ポップであること」にこだわってきたバンドです。デビュー作では、一瞬で気持ちが上向きになるような曲が、ユーモアたっぷりに描かれていました。ポップでありつつ、バンドならではの演奏の迫力を重視する。そのあたりも、人気の秘密だったと言えそう。

 新作の『ザ・イルージョン・オブ・セイフティ』は、その「ポップであること」というベクトルは不変。にもかかわらず、音の質感がガラッと変わっています! ポイントは、ディスコやレイヴ・ミュージックなどに使われているシンセ・サウンド。最近の英国でリバイバルな流行をみせているサウンドですが、ザ・フージアーズはそれを、打ち込みの音にあわせるのではなく、自分たちらしいバンド・サウンドにプラスアルファする形で生かしています。つまり、ロックやポップのみならず、さらにダンス・ミュージックの躍動感が加わった感じ。聴いているうちに、体が動いちゃいますよ。

 先日彼らにインタビューしたところ、なんでも、単に流行を取り入れるだけにならないよう、こだわったそう。そのためには、ディスコ音楽の父と言われるシンセ・サウンドの第一人者、ジョルジオ・モロダー(映画『トップガン』の音楽なども手がけました)についてとことん研究したりと、表面ではなく深い部分でしっかり自分たちがその音を理解したからこそ、今のザ・フージアーズがシンセ・サウンドを使っていても、全く違和感がないんでしょうね。

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